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唇の乾燥をケアするには?原因から自分でできる対処法まで

唇の乾燥をケアするには?原因から自分でできる対処法まで

空気が乾燥する秋から冬にかけて、唇の乾燥に悩まされている方が多くいることでしょう。
唇の乾燥が悪化すると、カサカサするだけでなく、皮がむけたりひび割れたりするので、「どうケアすればよいのか…」と悩んでしまいますよね。特に女性は、口紅がキレイに塗れず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、唇が乾燥してしまう原因と正しいケアの方法について解説します。唇の乾燥でお悩みの方は参考にしてください。


この記事は約14分で読み終わります。

なぜ乾燥する?唇がカサカサして、むけてしまう原因


どうして唇が乾燥してしまうのか、まずは原因について知っておきましょう。

角層が薄く、皮脂腺・汗腺がないから

唇は、他の部位の皮膚と比べて角層が薄いため水分をためにくく、皮脂を分泌する皮脂腺や汗を分泌する汗腺がないため、皮脂膜もありません。そのため、皮膚のバリア機能が低く、水分が蒸発しやすいのです。

これらの要因により空気の乾燥による影響を強く受けてしまい、カサカサ、皮むけなどのトラブルが起こるのです。

マスクも乾燥や唇荒れの原因

マスクをつけると唇がしっとりして、うるおっているように感じる方も多いことでしょう。しかし、このしっとり感は、マスクをすることでマスクの内側がムレてしまっているからで、唇自体がうるおっているわけではありません。

そのため、マスクを外すと、それまでマスクで守られていた唇やその周辺の水分が蒸発し、乾燥を引き起こしてしまうのです。マスクを着用する機会が多い方で唇がカサカサしているなら、マスクが乾燥を引き起こす一因となっているのかもしれません。

また、マスクと唇がこすれて生じる摩擦も、唇荒れにつながります。唇はマスクに触れやすいので、話すときなどに唇が動くと、マスクとこすれて摩擦が生じてしまうのです。

さらに、マスクを着脱するタイミングでもこすれやすく、それが刺激となって唇の荒れを引き起こすことがあります。マスクを長時間着用していると、飲食などで1日に何度もつけたり外したりするため、摩擦による唇荒れは起きやすくなるでしょう。

そのほか唇の乾燥を引き起こす原因


唇は、気候や紫外線、食品、化粧品などの刺激の影響を受けやすい部位です。そのため、香辛料が効いた食べ物や特定の成分が入った化粧品などの影響を受けて、唇が荒れることがあります。

唇の特徴として、ほかの部位と比べメラニン色素が少ない点が挙げられます。そのため、紫外線の影響を強く受けやすく、それが唇の乾燥の引き金となることがあるのです。

唇の乾燥、唇荒れというと、空気が乾燥しやすい秋や冬に起きるものというイメージがあるかもしれません。しかし、夏も唇荒れが起きやすい季節で、乾燥や皮むけなどに悩まされる方は多くいます。

夏の唇荒れの主な原因は、紫外線と冷房です。四季を通じて紫外線は降り注いでいますが、夏の紫外線は強く、日照時間が長いため、紫外線を浴びる時間もほかの季節と比べて長くなります。その結果、夏は紫外線の影響が大きくなるのです。
また、夏に冷房を使用すると空気が乾燥するため、唇も乾燥しやすくなります。

夏にも唇が乾燥する要因はそろっていること、唇荒れは食品や化粧品といったものでも起きることを考えると、季節にかかわりなく唇荒れの予防、対策が必要といえるでしょう。

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唇が乾燥したときに現れる症状


唇が乾燥したことで現われる症状はさまざまです。ここでは、よく起こる症状を紹介します。

口唇炎

炎症で唇全体が赤く腫れたり、皮がむけたりします。唇に亀裂が入って割れることもあります。

口角炎

口角とは口の両端のことです。そこに炎症が起きて、赤く腫れたり、皮がむけたり、かさぶたになったりすることを口角炎といいます。

口を開けたときに口角部分が裂けて切れてしまうと、痛いので注意しましょう。特に、話す、笑う、食べるといったときに切れやすいので、気を付ける必要があります。

ひび割れ

唇の乾燥が進んで、ひび割れが生じます。出血する場合もあります。

ただれ

唇に水疱ができたり、かさぶたになったりします。

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唇のターンオーバーは3~4日!ケアすれば効果が出やすい


唇は乾燥しやすく荒れやすいものの、きちんとケアすれば症状が治まりやすいという特徴があります。

これは、皮膚のターンオーバーのサイクルが約28日であるのに対して、唇は約3~4日ととても早く、正しくケアすれば唇の乾燥やカサカサが治りやすいためです。トラブルに気付いたら、早めにケアをしましょう。

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唇の乾燥を改善するなら、リップクリーム


唇の乾燥対策といえば、リップクリームです。「リップクリームは塗っているけれど、症状が改善しない」という場合は、正しい使い方ができていないのかもしれません。

リップクリームの効果を最大限発揮するためにも、リップクリームの選び方と正しいケアの方法を確認しましょう。

リップクリームが乾燥を防ぐ理由

先ほど解説したように、唇が乾燥する主な原因は、皮脂膜がないことです。リップクリームを塗れば、その油分が唇の水分の蒸発を防ぐので、乾燥を防ぐことができます。

どんな成分が入っているリップクリームが良い?

リップクリームは、症状に合った成分が配合されているものを選ぶようにしましょう。ただし、唇に合わない成分があるとかぶれることもあるので、使ったときに唇がヒリヒリするなどの症状があらわれた場合は、使用を中止しましょう。

乾燥がひどい

乾燥がひどい場合は、保湿成分が入ったものを選んでください。ヒアルロン酸ナトリウムやグリセリンなどが含まれたものを選ぶと良いでしょう。

炎症がある

炎症がある場合は、抗炎症成分であるグリチルリチン酸やグリチルレチン酸ステアリルなどが配合されたものがおすすめです。

ひび割れがある

ひび割れの回復をサポートするために、組織修復成分が入ったものを選びましょう。アラントインが配合されたものを選ぶとよいでしょう。

紫外線が気になる

紫外線の影響による唇のダメージが気になるときは、UVカット効果のあるものを選びましょう。

ただし、UVカット効果のあるリップクリームには紫外線吸収剤や散乱剤が配合されているので、日中のみに使用するようにして、それ以外のときは別のリップクリームを使うことをおすすめします。

血色感が気になる

「血色感がほしい」「ちょっとしたお出かけのときに使いたい」といった場合は、色付きリップクリームがおすすめです。

ただし、UVカット効果のあるリップクリームと同様、着色剤や色素成分が配合されているので、日中のみ使用するようにして、使用後はクレンジングで洗い流しましょう。

リップクリームでケアするときのコツ


少しでも唇の乾燥を感じたら、こまめにリップクリームを塗るようにしましょう。乾燥をそのまま放置すると、皮がむけたり、炎症が起きたりする可能性があるので、早めに保湿することが大切です。

リップクリームの形状にはスティックタイプの他に、チューブタイプやジャータイプがあります。どのタイプを使う場合でも、スティックや指でゴシゴシこするように塗らないでください。唇はとてもデリケートなので、刺激を与えないようにやさしく塗ることが大切です。

唇の乾燥がひどい場合は、リップクリームをたっぷり塗りましょう。

乾燥を防ぐ正しいリップケア

唇全体にリップクリームをたっぷり塗って、やさしくマッサージをするのが正しいリップケアの方法です。しかし、唇全体にリップクリームを塗っているつもりでも、ムラになっている方は多いようです。

すみずみまでリップクリームを塗れているか、塗り方を見直してみましょう。

おすすめなのが、唇を4ブロックに分けて塗りマッサージする方法です。

以下に唇の4ブロックリップマッサージのやり方を紹介するので、実践してみてください。

1.唇を上下左右の4ブロックに分ける
2.リップクリームを唇の中央から口角に向けて、それぞれに円を描いて塗る

唇の縦じわに沿って円を描くように塗ると、しわの奥にリップクリームを浸透させることができます。ただし、しっかりと浸透させようとするあまり、力を入れて塗ることのないようにしましょう。

リップクリームを使って、やさしく円を描くようにマッサージするのがポイントです。

リップパックでスペシャルケア

唇の乾燥が気になるときは、リップパックで集中ケアをするのもおすすめです。リップを塗った後にラップを唇に密着させれば、ふっくらとしたうるおいのある唇に近づけます。簡単にできる方法なので、一日の終わりにぜひ試してみてください。

リップパックのスペシャルケアの手順は以下のとおりです。

1.唇にリップクリームを多めに塗り、唇よりも少し大きめにカットしたラップをのせる。
2.そのままお風呂に入り、浴室の蒸気で唇を温める。
3.唇が柔らかくなったらラップを外して、唇に残っているリップクリームをやさしくなじませる。
4.最後にリップクリームを塗って保湿する。

お風呂タイムを活用すれば、浴室の蒸気がスチーム代わりになって相乗効果が期待できます。入浴時間以外で行うときは、ラップの上から蒸しタオルをあてるだけでも良いでしょう。

唇に残ったリップクリームは、縦ジワに沿って円を描くようになじませます。ただし、唇はデリケートな部分なので、皮膚の様子を見ながら行いましょう。

症状がひどいなら、医薬品のリップクリームを使おう

唇の皮むけがひどかったり、ひび割れや出血がみられたりする場合は、医薬品のリップクリームを使うのがおすすめです。

口唇炎や口角炎に効果のある医薬品のリップクリームを使うと、唇にうるおいを与えつつ治療することができます。

ワセリンは効果がある?

ドラッグストアなどで手軽に入手できるワセリンを、保湿目的で肌に使っている方は少なくないでしょう。

ワセリンにできるのは、肌の水分を閉じ込めることです。ワセリンは油分なので、塗ると肌の水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激から肌を保護するのに役立ちます。

全身に使えるので、もちろん唇に使うことも可能です。唇だけに使いたいのであれば、ワセリンが入っているチューブタイプのリップクリームを選べば、手を汚さずに使えるので便利でしょう。

唇のケアにはユースキンのリリップシリーズがおすすめ

唇のケアにおすすめなのが、ユースキン製薬のリリップシリーズ。「唇が乾燥する」「ひび割れがある」などといった、唇の症状に合せて選べます。

唇の乾燥対策におすすめなのが、『リリップケアスティック(医薬部外品、販売名:ユースキン リリップケアスティックa)』。有効成分「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)」と「グリチルレチン酸ステアリル」が唇の荒れを防ぎます。乾燥した唇にうるおいを与える成分として「ヒアルロン酸」と「ビタミンC」を配合、唇をまもる成分として「スクワラン」「ホホバ油」「アボカド油」を配合しています。毎日の唇の保湿ケアに使いやすいスティックタイプで、しっとりするのにベタつかない、さらっとした使用感です。

唇のひび割れや皮むけ、口唇炎、口角炎でお悩みの方にぴったりなのが医薬品リップクリームの『リリップキュア(第3類医薬品、販売名:ユースキン リリップキュア)』。有効成分「アラントイン」が荒れた唇の修復を促し、「グリチルレチン酸」が唇の炎症を鎮めて、つらい唇のひび割れや皮むけを治します。うるおい成分(保湿性基剤)として「グリセリン」を高配合(当社比)し、唇をまもる成分(保護性基剤)として「ワセリン」「スクワラン」「オリブ油」を配合しています。唇を包み込むようなしっとり感で落ちにくく、うるおいが持続します。

2品ともにビタミンB 2の黄色いクリームで、無香料・ノンメントールなのでスース―しません。




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普段からできる唇の乾燥対策

リップクリームで唇のケアをすると症状が落ち着くものの、しばらくすると唇の乾燥や荒れに再び悩まされる方もいることでしょう。

症状を繰り返さないようにするためには、唇の乾燥を進行させるNG行為を避け、乾燥を予防することが大切です。

唇を乾燥させるNG行為に要注意


次に挙げる行為は、唇を乾燥させる原因となるので止めましょう。

唇をなめる

唇をなめると一瞬うるおったように感じるものの、水分が蒸発すると余計に乾燥してしまうのでNGです。

唇をかむ

唇をかむと刺激になります。唇をかむ癖がある方は要注意です。

唇を触る

唇は角層が薄いので、とてもデリケートです。触ることで刺激を与えてしまうので、唇の乾燥が進みます。

皮むけをむく

皮むけをむくと、傷が深くなって出血することもあります。気になっても、むかないようにしましょう。

唇をこする

こするのも刺激を与えることになります。特に、食事の後にティッシュなどで必要以上にこすらないようにしましょう。

乾燥や刺激を避ける

唇は、乾燥しやすい環境下にあるということを覚えておきましょう。

エアコンの風や紫外線にさらされると、唇の乾燥を引き起こします。リップクリームを塗っていない唇を、エアコンの風や紫外線など、乾燥しやすい環境下にさらさないようにしましょう。

もちろん、リップクリームを塗っていても、飲み物を飲んだり食べ物を食べたりすると取れてしまいます。また、辛い食べ物を食べることが刺激になって、唇にダメージを与えることもあります。飲食後には、唇を清潔にした後にリップクリームでケアするのを忘れないようにしましょう。

口紅を塗る前にはリップクリームで保湿

口紅を塗る前には、必ずリップクリームを塗るようにしましょう。あらかじめリップクリームを塗ってうるおいを与えることで、唇の乾燥を防ぐことができ、口紅のノリも良くなります。リップクリームを塗り、しばらくおいてなじんでから口紅を塗ってくださいね。

就寝前にもリップクリームでケアする

唇は日中だけでなく、就寝中も乾燥します。乾燥してからケアするのではなく、寝る前にリップクリームを塗って保湿しておくのがポイントです。たっぷりとリップクリームを塗ってうるおいを補いましょう。

朝起きてからもぷるぷるの唇がキープできるように、肌を手入れするときと同様、ていねいにケアしておくことが大切です。寝る前のケアでは、色付きやUV効果のあるリップクリームなどではなく、なるべく刺激の少ないものを選ぶことをおすすめします。

食生活を意識する

 

栄養バランスのよい食事は、唇の健康にも好影響をおよぼします。特に、ビタミンB群や亜鉛は肌や粘膜を健康に保つために必要な栄養素です。

不足すると唇の乾燥や荒れにつながる可能性があるため、しっかりと補給しましょう。唇の乾燥予防におすすめの食品は、以下のとおりです。

栄養素 おすすめ食品
ビタミンB1 豚肉、大豆、ほうれん草など
ビタミンB2 レバー、うなぎ、納豆、卵など
ビタミンB6 マグロ、カツオ、鶏肉など
亜鉛 牡蠣、うなぎ、赤身の肉など

 ビタミンB群は水に溶けやすい性質をもっているため、一度にたくさん摂取しても、体内に蓄えることはできません。そのため、調理法の工夫やこまめな摂取が必要です。

しっかりと栄養素を摂り入れるために、調理する際は洗い過ぎないようにしたり、丸ごと食べられる汁物などにしたりするなどがおすすめです。また、ビタミンB1はにんにくや玉ねぎに含まれる「アリシン」と一緒に摂ると、吸収率アップが期待できます。

とはいえ、乾燥対策におすすめの食品を摂取していても、胃腸が荒れていると唇の乾燥やトラブルを引き起こしかねません。暴飲暴食をせずに、胃腸にやさしい食生活を心がけることも大切です。

こまめに水分補給をする

 

唇の乾燥が気になるときは、こまめな水分補給も意識しましょう。体の水分が不足していると、肌だけでなく唇も乾燥が進んでしまいます。そのため、しっかりと水分補給を行うことが大切です。

体重や体格などにより個人差はありますが、人間が一日に必要な水分量はおおよそ2400mlといわれています。一般的な水分量の内訳は以下のとおりです。

【水分量2400mlの内訳】
・食べ物:1100ml
・飲料水:1000ml
・代謝水:300ml
※代謝水とは、栄養素が体内で燃焼されるときに作られる水のこと


飲料水からの水分摂取量の目安は1000mlですが、運動などにより汗をかいた場合、体に入ってくるよりも体外へ排出される水分が多くなってしまう可能性があります。

水分の均衡が取れなくなると水分不足に陥りやすくなるため、活動量に合わせて1500~2000mlの水を飲むよう心がけましょう。

また、水分を摂るときは白湯がおすすめです。体の内側から温められて、代謝アップにつながります。皮膚のターンオーバーも整いやすくなるため、肌の乾燥防止に効果が期待できます。

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まとめ

唇は角層が薄く、皮脂膜がないので乾燥しやすい部位です。また、紫外線やエアコン、食品、化粧品といった外的な刺激を受けやすく、さまざまな刺激が要因となって乾燥を引き起こします。

唇の乾燥に悩まされている方は、リップクリームを使ってこまめに保湿ケアをしましょう。症状に合わせたリップクリームを使って正しくケアすることも大切です。乾燥の原因となる唇を触るなどのNG行為をやめて、うるおいのある唇をキープしましょう。

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