ニキビケアにおける洗顔の重要性

ニキビは、毛穴の詰まり・皮脂の過剰分泌・アクネ菌の増殖という3つの条件がそろったときに発生します。
皮膚のターンオーバーが乱れると、古い角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴の入り口が塞がれてしまいます。その状態で皮脂が分泌されると、毛穴の中に溜まります。そこに皮脂を栄養源とするアクネ菌が増えると炎症が起き、ニキビができてしまうのです。
また、皮脂の過剰分泌も毛穴を詰まらせる原因となります。皮脂は本来、肌を乾燥や刺激から守る役割を担っていますが、多すぎると毛穴汚れと混ざり合って角栓となり、ニキビを悪化させる要因になります。
こうしたニキビができるメカニズムを考えると、日々の洗顔は非常に重要です。洗顔は、余分な皮脂や古い角質、メイクや皮脂汚れ、汗、ほこりなどを落とし、肌を清潔な状態に保つ基本的なスキンケアといえます。
さらに、適切に汚れを落とすことで、ターンオーバーの乱れを防ぎ、毛穴詰まりの起こりにくい健やかな肌環境づくりにも役立ちます。
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ニキビが気になる肌の方は要注意!間違った洗顔方法とは

ニキビを予防するには、洗顔で肌を清潔に保つことが欠かせません。ただし、ただ汚れをしっかり落とせばよいというわけではなく、やり方を間違えると皮膚のバリア機能を傷つけ、かえってニキビが悪化しやすくなる可能性もあります。
以下のような洗顔習慣は、健やかな肌から遠ざけてしまう要因となり得ます。日頃のケアを振り返り、当てはまっていないか確認してみましょう。
水だけで洗う
ニキビケアでは、
余分な皮脂や汚れをきちんと落とすことが大切です。
洗顔料を使わず水だけで洗うと、
毛穴の中に汚れや皮脂が残りやすく、詰まりの原因となります。その結果、アクネ菌が繁殖し、ニキビを引き起こす可能性が高まります。
ゴシゴシ洗う
皮脂や汚れをしっかり落とそうとするあまり、つい力を入れてゴシゴシ洗ってしまいがちです。しかし、
強い摩擦は角層を傷つけ、皮膚のバリア機能を低下させ、炎症や肌荒れの原因になります。
皮脂や汚れは、洗顔料をしっかり泡立てて泡を肌の上でやさしく転がすように洗うことで、強くこすらずに落とすことができます。泡立ちが不十分だと摩擦を起こしやすいため、洗顔料は手のひらや泡立てネットでしっかりと泡立ててから使いましょう。
熱いお湯で洗い流す
洗顔料をすすぐ際のお湯の温度が高すぎると、肌に必要な皮脂まで取り除かれ、乾燥を招いてしまいます。乾燥した肌は自らを守ろうとして皮脂を過剰に分泌し、それが毛穴詰まりやニキビの原因となる悪循環を引き起こすことがあります。
また、乾燥やターンオーバーの乱れは皮膚のバリア機能を低下させ、外部刺激に対して敏感になることでニキビや肌荒れが起こりやすくなります。
洗顔時は、人肌程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
頻繁に洗顔をする
「清潔に保ちたい」と思って一日に何度も洗顔をすると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。
洗顔は、基本的に朝と夜の一日2回が目安です。
朝は、主に就寝中に分泌された汗や皮脂を洗い流すことが目的です。夜は、日中に付着したホコリやメイク、皮脂や汗を落とすことが目的です。
特にメイクをしている場合は、洗顔料の前にクレンジングできちんとメイクを落としてから洗顔を行いましょう。
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【STEP別】ニキビが気になる方の適切な洗顔方法

ニキビが気になる肌の方は、肌への負担を最小限にしながら汚れをしっかり落とす洗顔が大切です。以下のステップを参考に、やさしく、かつ効果的な洗顔を行いましょう。
【STEP1】ぬるま湯で予洗いする
洗顔前に、
まずはハンドソープなどで手を清潔にします。手に汗や皮脂、汚れが残っていると洗顔料が泡立ちにくくなり、十分な洗浄効果を期待できません。
手をきれいにしたら、30~35℃程度のぬるま湯で顔を軽くすすぎましょう。なお、熱すぎるお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため避けてください。
【STEP2】洗顔料を泡立てる
洗顔料を適量手に取ったら、
少量の水を加えて、手のひらで弾力のある泡をたっぷりと作りましょう。泡立ちが少ないとすぐに消えてしまい、肌を直接こすってしまう原因になります。
泡立てが苦手な人は、
泡立てネットを使うと、きめ細かく豊かな泡を簡単に作ることができて便利です。
また、洗顔料の量が少なすぎると泡立ちにくくなる上、汚れも十分に落としきれません。パッケージに記載されている適量を守りましょう。
【STEP3】泡で顔をやさしく洗う
泡を顔全体に広げたら、
皮脂の分泌が多いTゾーン(額から鼻にかけて)から洗い始めます。手が直接肌に触れないよう、泡を転がすようにして小さな円を描きながら洗いましょう。
Tゾーンを洗った後は、乾燥しやすいUゾーン(頬からあごにかけて)をやさしく洗います。
力を入れず、泡の弾力で汚れを浮かせるようなイメージを意識することがポイントです。
【STEP4】ぬるま湯でていねいにすすぐ
30~35℃のぬるま湯で、顔に残った泡をしっかり洗い流します。すすぎ残しは肌トラブルを引き起こす原因となるため、時間をかけてていねいにすすぎましょう。
特に
髪の生え際や小鼻の脇、フェイスラインは泡が残りやすい部分です。少し顔の角度を変えるなどしながら、流水でしっかりすすぐことが大切です。
【STEP5】清潔なタオルで水気を拭き取る
すすぎ終わったら、清潔なやわらかいタオルで水分をやさしく吸い取ります。
ゴシゴシこすると摩擦で肌が傷つきやすくなるため、
タオルを軽く押し当てて水分を吸収させましょう。
また、タオルが不衛生だと、せっかく洗顔した肌に雑菌を付けてしまうことになります。使用後は毎回洗濯し、使い回しは避けましょう。清潔なタオルを使うことも、ニキビ予防には欠かせません。


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洗顔後はしっかり保湿をしよう
ニキビができやすかったり皮脂の分泌が多かったりすると、「保湿は不要」または「油分は避けるべき」と考えてしまう方もいます。特に乳液やクリームは、ベタつきやニキビの原因になるのではと敬遠されがちです。
しかし、ニキビができやすい肌でもしっかりと保湿することが大切です。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、それを補おうとして皮脂が過剰分泌され、結果的に毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができる原因となることがあります。
洗顔後の肌は水分が失われやすい状態のため、タオルで水気を取ったら5分以内に保湿を行うのが理想です。
保湿の手順は、まず化粧水で水分を補給し、その後に乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ「フタ」をします。乳液やクリームを塗った後は、手のひらで顔全体をやさしく包み込むハンドプレスを行うと、肌によりなじみやすくなります。
スキンケア製品は、保湿成分が豊富で低刺激なものを選ぶのがおすすめです。スキンケア製品を購入の際には、成分や皮膚刺激性テストの実施の有無なども確認してみましょう。ただし、皮膚刺激性テスト済みの物であっても、全ての方に皮ふ刺激が起きないわけではないので気をつけましょう。
保湿成分の例:グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン など
低刺激性の目安:パッチテスト済み、アレルギーテスト済み など


また、ニキビが気になる場合は「ノンコメドジェニックテスト済み(コメド=ニキビの元ができにくいと確認された製品)」の表示があるものを選ぶこともよいでしょう。
適切な保湿は、肌の水分と油分のバランスを整え、ニキビを繰り返しにくい健やかな肌へ導きます。
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まとめ
ニキビが気になる肌のケアは、毎日の洗顔と保湿の両方をきちんと行うことが基本です。
洗顔は、この記事で紹介したNG習慣を避け、一日2回を目安にしっかりと泡立てた洗顔料でやさしく洗うのがポイントです。手で肌をこすらないように、またすすぎ残しのないように注意しましょう。
洗顔後は清潔なタオルで水分を吸い取り、できるだけ早めに保湿ケアを行うことが大切です。化粧水だけでなく、乳液やクリームも使ってしっかりと保湿しましょう。
肌を清潔かつうるおいのある状態に保つことで、健やかな肌環境を整えやすくなります。毎日の積み重ねがトラブルの起きにくい肌への第一歩です。ていねいなスキンケアでニキビのない肌を目指しましょう。
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