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「しもやけ」が治らないのはなぜ?原因と対処法を知ろう

「しもやけ」が治らないのはなぜ?原因と対処法を知ろう

寒い日が続くと、心配になるのが「しもやけ」です。「しもやけ」の強いかゆみが出ると、大人でも我慢することは難しいでしょう。また、赤く腫れるのも「しもやけ」の特長です。特に子供の真っ赤な指先は、痛々しくて見ていられないものです。
早急に対処したい「しもやけ」ですが、間違ったケアをしていると「なかなか治らない」と悩んでしまうことになりかねません。
そこでこの記事では、「しもやけ」の原因とともに正しい対処法を紹介します。「しもやけが治らない」と悩んでいる方は、ぜひ活用してください。


この記事は約9分で読み終わります。

しもやけとは

冬の季節は、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。まずは、しもやけの症状について詳しく知っておきましょう。

しもやけと凍傷・あかぎれとの違い

 

「しもやけ(霜焼け)」とは、寒い季節に手足や耳たぶなどが赤~赤紫色に腫れる症状です。医学的には「凍瘡(とうそう)」と呼ばれていて、かゆみや痛みを伴うことがあります。

しもやけになりやすいのは、最低気温が5℃以下かつ一日の気温差が10℃前後の環境です。冷えと温度差によって発症するため、寒さが厳しい真冬より、寒暖差が激しい初冬や冬の終わりの方がリスクは高いといえるでしょう。

しもやけになるメカニズムとして、自律神経の働きが大きく影響します。自律神経には、寒いときは血管を細く、温かいときは血管を広げて、体温を一定に保とうとする働きがあります。ところが、寒い環境から急激に暖かくなると、動脈はすぐに太さが戻るのに対して静脈はゆっくりと戻ります。このときに血行不良が生じ、しもやけを引き起こす要因になります。

誤解されやすいですが、しもやけは凍傷の初期症状ではありません。凍傷は氷点下の環境にさらされて起きる低体温症や、血行不良や凍結により末端の皮膚組織が破壊された状態で、しもやけとは原因や症状も異なります

また、冬の季節の手指にできやすい「ひび」や「あかぎれ」も、しもやけとは別物です。ひびやあかぎれは、冬の寒さや空気の乾燥によって皮脂が失われ、皮膚に亀裂が入った状態です。ひどくなると出血を伴うので、早めのケアが必要です。

しもやけのタイプ


しもやけには、次のふたつのタイプがあります。

・樽柿(たるがき)型
子供に多い症状で、手足全体が赤紫色になって腫れあがる

・多形紅斑(たけいこうはん)型
大人に多く、小指の先くらいの大きさの赤みや丘疹が部分的にできる

しもやけの主な症状は、赤紫色の腫れや赤み、じんじんとする痛み、かゆみです。悪化すると水ぶくれができ、かき壊しやすいので注意しましょう。

 

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しもやけが治らない原因

 

しもやけの症状が現れたにもかかわらず、「暖かい部屋に入れば治るだろう」と放置していないでしょうか。適切な対処をせずそのままにしていることが、しもやけが治らない原因かもしれません。指先や耳が赤紫色になって腫れる、かゆみが出るといった症状が現れたときは、早めに対処することが大切です。

では、ここからはしもやけが治らない4つの原因を取り上げ、解説します。

しもやけになりやすい部位を保温していない

 

体の中でしもやけになりやすい部位としてすぐ思いつくのは、手や足の指・耳たぶです。

これらの部位を手袋や耳当てなどの防寒アイテムで覆って露出を防ぎ、防寒・保温をしていないと、しもやけは治りにくいでしょう。

このほかにも、露出していて寒さの影響を受けやすい鼻のあたま・頬も、しもやけになりやすいので対策と注意が必要です。

血行が悪くなっている

 

しもやけが起こる原因は、寒さによって手足の指先など末端部分の血流が悪くなるからです。
寒くなると自律神経の働きによって血管が収縮し、血流量が減って体内の熱が外に逃げないようにしているのです。

寒さで血管が収縮して血流が悪くなると、うっ血(血液が滞留すること)が起こります。この状態をそのまま放置し、血流を良くしないと、しもやけは治らないでしょう。

汗をかいた後そのままにしている

 

体を温めると、衣服・防寒アイテム・靴の中で汗をかき、蒸れることがあります。

汗の役目は蒸発して体を冷やすことで、夏によく汗をかくのはそのためです。当然、冬でも汗が蒸発すれば皮膚の表面温度は下がります。そして、体が冷えて血流が悪くなり、しもやけの発症や発症後に治りにくい原因となるのです。

同様のことは、衣服などが雨や雪で濡れてしまったときにも起こります。

しもやけになった皮膚のケアをしていない

 

しもやけになった皮膚に適切なケアをせず放置していれば、しもやけの症状は改善しにくいでしょう。

しもやけは寒さによって血管が収縮し、血流障害が起きているだけではありません。炎症が起きて、かゆみや腫れが起こります。さらに症状が悪化すると、水ぶくれやただれができることもあります。

症状を悪化させない、または改善するためには、炎症を抑えて血行を促進するタイプのクリームを塗るなどのセルフケアが必要です。これを怠れば、しもやけはなかなか治らないでしょう。

しもやけ対策におすすめの薬の選び方


軽度なしもやけなら、ご家庭でもケアができます。肌の状態にあわせた薬やスキンケア用品の選び方をみていきましょう。

ビタミンEが含まれる軟膏・クリーム

ビタミンEには、末梢血管を広げて血流を促す作用があります。ビタミンEは「トコフェロール」と表記されることもあるので、注意して選びましょう。

抗炎症成分が含まれる軟膏・クリーム

抗炎症成分配合の軟膏やクリームもおすすめです。グリチルレチン酸やグリチルリチン酸二カリウム、またステロイドもしもやけによる炎症を抑える効果が期待できます。

組織修復成分が含まれる軟膏・クリーム

アラントインは皮膚組織の修復に役立ちます。しもやけをかき壊したときに活用しましょう。





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しもやけの改善法と予防法

ちょっとしたことに気を付けるだけで、しもやけの改善や予防の効果が期待できます。「冬はしもやけになってしまうものだ」と諦めず、できる限りの対策を行うことが大切です。

この項目では、しもやけの改善法と予防法を5つのポイントに分けて、具体的に紹介します。

手を洗った後はすぐに拭く

 

しもやけは温度差によって生じるため、濡れた手を放置するのはNGです。

ユースキン製薬が行った手洗い後の皮膚温の変化に関する調査では、手洗い後に手を拭かないままでいると、皮膚温が低下するとわかっています。

手を濡れたままにしていると、気化熱の原理で冷えて、しもやけができやすくなるため、水分が肌に残らないようにしっかり拭き取りましょう。

手を拭くときは、ゴシゴシとこすらないよう注意が必要です。吸水性のあるタオルやハンカチを使って、やさしく水分を取り除きましょう。

しもやけになりやすい部位の保温

外出するときは、手袋や厚手の靴下でしっかりと体の末端部分を保温しましょう。忘れやすい耳たぶや鼻のあたまも、耳当てやマスクなどの防寒アイテムで覆ってください

保温はしもやけの改善だけでなく、予防にもなります。

湿気による体の冷えを避ける

防寒アイテムを身に付けていると、汗をかいたり蒸れたりすることがあります。この湿気が体を冷やし、しもやけの原因になることがあります。特に、子供は体温が高く、走り回って冬でも汗をかくことが多いため、注意しましょう。

汗で蒸れたり、雪や雨などで濡れたりした靴下・靴・手袋やマフラーなどは早めに取り換えてください。

入浴やマッサージで血行を促進する(血流を良くする)

入浴時のケアも、しもやけを改善し予防するためには重要です。入浴時に手軽にできるケアの一例には、以下のものが挙げられます。

・湯船にしっかりと浸かる
・マッサージをする
湯船に浸かると全身を温めることができます。ただし、長湯し過ぎると肌が乾燥する原因になるため、適度な入浴時間(10~15分くらいまで)に留めましょう。

マッサージも血行促進におすすめです。入浴時や入浴直後に手足をやさしくマッサージすると良いでしょう。

入浴後に行う場合は、皮膚を摩擦から守ってくれる保湿剤を塗って、足や手の患部をていねいにマッサージします。保湿剤は炎症を鎮める成分やビタミンEなどの血行促進効果のある成分が配合された、全身に使えるタイプがおすすめです。しもやけ改善以外に肌の乾燥対策にも活用できるでしょう。

注意点は、肌の状態をよく観察したうえでマッサージを行うことです。患部に水ぶくれ・ただれが生じている場合は、マッサージを避けましょう。

きゅうくつな靴は履かない

血行不良がしもやけが治らない原因であることは、ここまでで説明したとおりです。そのため、足先の血行不良を起こしやすいきゅうくつな靴は、予防のためにも履かないようにしましょう。

先が細くなっているもの、サイズが小さいものを長時間履き続けると、血行不良によってしもやけになることがあるからです。血行が妨げられない靴を選んでください。

また、普段はちょうど良いサイズの靴も、厚手の靴下を履くときゅうくつになる場合は避けましょう。

ビタミンEが含まれた食品を食べる

ビタミンEには体の末端の血管を広げ、血液の循環を良くする働きがあります。そのため、前述した保湿剤のほかに、食品で摂り入れることも大切です。

以下のような、ビタミンEを多く含む食材を意識して食べましょう。

・アーモンド
・落花生(ピーナッツ)
・植物油
・うなぎ
・しそ
・アボカド
・西洋カボチャ

ビタミンCと一緒に摂り入れると、さらに効果が期待できるといわれています。ビタミンEを食事で摂取するときは、柑橘系フルーツやキウイなどのビタミンCを多く含む食材も組み合わせてみてはいかがでしょうか。

 

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それでもしもやけが治らない場合は、皮膚科を受診しましょう

しもやけは適切なケアで自然に治るとはいえ、油断は禁物です。注意すべきしもやけの症状やよく似た病気、受診のタイミングを紹介します。

しもやけに似た症状の疾患

次の病気は、しもやけに似た症状が現れることがあります。しもやけが長引く場合は、皮膚以外に気になる症状がないか確認しましょう。

◆レイノー現象
寒さの刺激やストレスで手足の指が青白くなり、赤や紫色の腫れに変化します。若い女性の発症が多く、しびれや痛みを伴います。原因不明の場合もありますが、他の病気に伴って起きることもあります。

◆自己免疫疾患
全身性エリテマトーデスは、手のひら、足の裏、手足の指に赤い腫れができます。寒さの刺激で症状が現れることもあるといわれています。また、シェーグレン症候群は、顔や膝下にしもやけによく似た症状が現れるといわれています。

皮膚科を受診する目安

しもやけが長期間治らないときや、以下のように症状がひどいときは、セルフケアで終わらせずに皮膚科を受診しましょう。

・痛みがひどい
・腫れがひどい
・水ぶくれができている
・ただれている

 また、春になっても症状が治らない場合や、寒い時期以外に似た症状が現れたとき、発疹や発熱、関節痛などの全身症状もあるときは、必ず受診して医師に相談しましょう。

 

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まとめ

しもやけは血流が悪いことで発症するため、保温が大切です。症状が出やすい手足の指先はもちろん、耳や鼻などそのほかの末端部分を保温し、全身を温めましょう。

しもやけが治らないときは、対処自体が間違っていることがあります。防寒アイテムを活用することで予防や改善が期待できますが、汗などで湿った防寒アイテムを身に付け続けると逆に体が冷えて、しもやけの原因になる場合があります。湿った防寒アイテムはこまめに取り換えましょう。

さらに、炎症を抑えて血行を促進する成分の入った保湿剤でマッサージをして、血行を促進することもおすすめです。

体を温めるには、湯船に浸かることも良いことです。ただし、長湯し過ぎると肌が乾燥してしまいます。長風呂は控えて、お風呂上がりには忘れずに保湿ケアを行ってください。

しもやけになる季節ではないのに症状がある場合は、ほかの病気が隠れている場合があります。放置せず受診して医師に相談してください。

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