爪が割れる原因

頻繁に爪が割れるのは、爪が弱くなったことが原因です。爪が弱くなる主な要因として、「栄養不足」「乾燥」「加齢」の3つがあげられます。なぜ栄養不足や乾燥、加齢によって爪が弱くなってしまうのか、詳しく解説します。
栄養不足
爪が成長するのは、「爪母(そうぼ)」と呼ばれる爪の根元にある組織が、細胞分裂によって爪を作り出しているためです。
偏った食生活や過度なダイエット、何らかの病気などによって
身体が栄養不足状態に陥ると、爪母が活動するための栄養も足りなくなって爪が弱ります。
また、
食事の量が少ないと血液中の栄養素が不足するため、血行が悪くなって爪母に栄養が届きにくくなり、爪が割れやすくなります。
乾燥
爪には皮脂腺がなく皮脂が分泌されないため、乾燥しやすい傾向にあります。そのため、頻繁に水仕事をしたり、何度もネイルを塗り直したり、仕事で刺激の強い薬剤を使ったりすると
爪の乾燥が進み、爪が割れることがあります。
また、コロナ禍以降、手指をアルコール消毒する機会が増えました。消毒用のアルコールも爪を乾燥させるため、頻繁に手指を消毒していると、爪がもろくなってしまう可能性があります。
加齢
加齢も爪が弱くなり、割れやすくなる原因のひとつです。年齢を重ねると、皮膚のターンオーバーが長くなっていきます。
ターンオーバーとは、肌の奥底で新しい細胞がつくられ、徐々に肌表面に押し上げられて角質となり、垢やフケとして排出されるサイクルのことです。
加齢によってターンオーバーが長くなると、肌だけでなく爪の新陳代謝も低下し、保湿力も落ちてしまいます。さらに
加齢によって爪の主成分である「ケラチン」というタンパク質も減るため、爪が弱くなって割れやすくなるのです。
特に更年期以降は女性ホルモンの減少も重なって、より乾燥しやすくなり爪が割れやすくなるので注意しましょう。
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【症状別】爪が割れた際の対処法

割れた爪を放置すると、服に引っかかったり痛みを感じたりする可能性があります。ここでは、症状別の対処法を紹介するので、さらなるダメージを防ぐため、早めに対処しましょう。
爪の欠け・割れが目立つ場合
爪が欠けたり割れたりした場合、服に引っかかってさらに剥がれ、ケガをするリスクもあるので、
割れた部分に医療用テープを貼って固定しましょう。
医療用テープで固定した後は、
なるべくテープを剥がさないようにして、割れたところが自然に伸びるのを待ちましょう。無理に剥がすと、割れた爪がテープにくっついて余計に割れたり剥がれてしまったりするおそれがあります。
ジェルネイルやマニキュアを塗っている爪が割れた場合は、その上にテープを貼って固定しましょう。ジェルネイルやマニキュアを落とそうとして割れた爪に触れると、かえって爪がダメージを受ける可能性があります。
二枚爪で割れている場合
二枚爪とは、3層からなる爪の表層または2層目までが剥がれることです。爪をぶつけたり、爪切りで負荷をかけたりすると、その衝撃で爪の層が剥がれて薄くなってしまいます。
二枚爪になった場合も、爪が剥がれた部分を医療用テープで固定して、爪が伸びるのを待ちましょう。
また、
爪が剥がれているところに、透明のマニキュアを塗って補強する手もあります。爪が薄くなっているところを無理やり剥がしたり、カットしたりするのは避けましょう。
爪先を整えたいときは、爪切りではなくネイルファイル(爪やすり)で削ると、爪への負担を軽減できます。
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爪の割れを防ぐための方法

そもそも爪が割れないようにするには、どうすればよいのかを知りたい方も多いでしょう。そこで、健康で割れにくい爪を育てるために知っておきたいポイントを解説します。
爪の健康に役立つ栄養素を摂る
割れにくい爪にするには、
爪の健康に欠かせない栄養素を摂取することが重要です。特に、以下の栄養素は健やかな爪を育てるのに必要なので、積極的に摂るよう意識しましょう。
栄養素 |
働き |
おすすめの食材 |
タンパク質 |
爪の主成分であり、爪をつくるのに役立つ |
豚肉、魚、牛乳、卵、大豆や大豆食品
|
ビタミンA |
タンパク質を補強する効果がある |
レバー、うなぎ、ニンジン、ほうれん草、卵黄
|
ビタミンB |
爪の成長をサポートする |
カツオ、マグロ、緑黄色野菜、玄米、納豆
|
カルシウム |
健やかな爪をつくる |
イワシ、干しエビ、牛乳、大豆食品、小松菜 |
爪を保湿する
爪が乾燥すると割れやすくなるので、
こまめに保湿することも大切です。
爪の根元にある爪母をしっかりうるおすことで、新たに生えてくる爪にもよい影響を与えます。
爪用の保湿クリームやオイル、美容液などもありますが、顔のスキンケアをした後に、手に残っている乳液や美容液、クリームなどを爪に塗り込むことでも保湿ができます。
爪がうるおうと柔軟性が増すので、ちょっとしたことで割れるのを防ぎやすくなります。



正しく爪を整える
爪を整える方法を見直すことも、爪が割れるのを防ぐのに役立ちます。爪切りで長さを整えると爪や爪の根元に負荷がかかり、二枚爪になりやすくなるので、
ネイルファイルで整えるとよいでしょう。
ネイルファイルは「爪やすり」や「エメリーボード」などの名称で販売されていることもあります。ドラッグストアやネットショップなどで手軽に入手できるので、使いやすいものを探してみましょう。
なお、
ネイルファイルで爪を整えるときは、一定方向に動かすのがポイントです。左右に往復させると、爪の層にズレが生じてしまいます。また、爪が長く伸びているときは、先に爪切りで少し長さを調節してからネイルファイルを使うと良いでしょう。
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ネイルをすると爪が割れやすくなるって本当?
ネイルそのものよりも、ネイルを落とす際に使用する除光液が爪の水分を奪って乾燥させるため、爪が割れやすくなる場合があります。除光液を使用したら、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
また、ジェルネイルを落とすときもマシンで削るので、爪が薄くなってダメージを受ける可能性があります。爪が割れたなど、何らかの問題が起きているときは、状態が落ち着くまでネイルをお休みしましょう。
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まとめ
栄養不足や乾燥、加齢などによって爪が弱くなると、爪が欠けたり割れたりしやすくなります。タンパク質やビタミンなどの栄養素を積極的に摂ったり、こまめに爪を保湿したりして、健康な爪を育てましょう。
また、爪切りを使ったお手入れによって爪が割れやすくなる場合もあるので、爪の整え方を見直すことも大切です。それでも爪が割れてしまったら、今回紹介した内容を参考に、今以上に爪がダメージを受けることがないよう対処しましょう。
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