あごにニキビができやすいのはなぜ?

あごにできるニキビは、いわゆる「大人ニキビ」と呼ばれることが多いです。。
思春期に見られる額や鼻のニキビは急激な皮脂分泌が主な原因ですが、大人のあごニキビは生活習慣やホルモンバランスなどが影響しています。
ここでは、あごにニキビができやすい理由について解説します。
大人ニキビと思春期のニキビについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
「大人ニキビができる原因は?思春期ニキビとの違いや対処法」
乾燥しやすい部位であるため
あご周辺は、顔の中でも皮脂腺が多い一方で、汗腺が少ないという特徴があります。そのため、水分が不足し乾燥しやすい部位なのです。
肌が乾燥すると、不足した水分を補おうとして皮脂の分泌が過剰になり、その結果、毛穴が詰まって炎症が起こりやすくなります。
刺激を受けやすいため
あごは手が届きやすいため、無意識に頬杖をついたり、ニキビが気になって触れてしまったりしやすい部位です。手には多くの雑菌が付着しているため、触れることで
毛穴に細菌が入り込み、ニキビができやすくなります。
また、
マフラーやマスクの摩擦、産毛の処理も肌に刺激を与えてしまいます。刺激を受けると皮膚に炎症が起こり、毛穴が塞がれやすくなることでニキビが発生しやすくなるのです。
さらに、あごは紫外線から守りにくい位置にあるため、日傘や帽子で隠すのが難しい部位です。
紫外線を浴びると肌は乾燥し、外部刺激から守ろうとして角質を厚くします。その結果、毛穴詰まりを引き起こしやすくなり、あごニキビの原因につながってしまうのです。
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あごニキビの悪化を招く要因

あごニキビは一度できてしまうと治りにくく、悪化や再発を繰り返すことが少なくありません。ここでは、あごニキビの悪化を招く主な要因を紹介します。
ホルモンバランスの乱れ
あごは男性ホルモンの影響を受けやすいといわれています。
ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になると、皮脂分泌が活発になり、角質も厚くなりやすいのです。その結果、毛穴が詰まって炎症が進みやすくなり、ニキビが悪化します。
また、女性は生理前になると、黄体ホルモンのプロゲステロンが増加します。
プロゲステロンには男性ホルモンに似た作用があり、皮脂分泌を促します。
そのため、生理前はホルモンの影響で毛穴が詰まりやすく、あごにニキビが繰り返し出やすい傾向があります。
生活習慣の乱れ
脂っこい食事や糖質の過剰摂取は皮脂の分泌を活発にし、ニキビを悪化させる原因となります。揚げ物やスナック菓子、チョコレート、白米などの摂り過ぎには注意が必要です。さらに、糖質を多く含むアルコールの飲み過ぎも皮脂の分泌を促すため、控えめにしましょう。
また、
睡眠不足が続くと皮膚のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌に残りやすくなります。角質が蓄積すると毛穴が塞がり、皮脂が毛穴の中に留まりやすくなるため、あごニキビが長引く要因になりかねません。
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あごニキビを予防する方法

あごニキビは一度できると繰り返しやすいため、早めの対策と予防が重要です。毎日のスキンケアや生活習慣を整えることで、再発リスクを抑えられます。
ここでは、今日から取り入れやすい予防法を紹介します。
洗顔をていねいにする
あごニキビを防ぐために、ていねいな洗顔を心がけましょう。洗顔の回数は、朝と夜の1日2回が基本です。洗顔のしすぎは肌の乾燥を招き、皮脂分泌を活発にしてしまいます。
洗顔の際は洗顔料をよく泡立てて、たっぷりの泡で包み込むように洗いましょう。ゴシゴシと強くこすると肌を傷つけてしまうおそれがあります。
洗い流すときはぬるま湯を使い、
すすぎ残しがないようにしましょう。
最後に、清潔なタオルで顔を押さえるようにして水分を拭き取り、肌を清潔に保ちます。正しい洗顔を習慣づけることで、毛穴詰まりを防ぎ、あごニキビの予防につながります。
保湿を念入りに行う
乾燥はあごニキビの原因となるため、
洗顔後はすぐに保湿することが重要です。保湿を怠ると肌が乾燥し、不足した水分を補おうとして皮脂が余計に分泌されてしまいます。
スキンケア製品は、油分が少なく低刺激のものがおすすめです。化粧水で水分を与えた後は、乳液やクリームで水分を逃がさないようにフタをして、肌のうるおいをしっかりキープしましょう。


紫外線対策をする
紫外線は肌に刺激を与え、ニキビを悪化させる要因となります。紫外線を浴びると炎症が進み、角質が厚くなることで毛穴詰まりが起こりやすくなります。
紫外線は年間通して降り注いでいるため、毎日日焼け止めを塗ることが大切です。日焼け止めを選ぶときは、ニキビができやすい敏感な状態の肌でも使いやすい
「紫外線吸収剤フリー」や
「ノンケミカル」のものを選ぶとよいでしょう。
ニキビが気になるときの日焼け止めの選び方や塗り方が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
「ニキビが気になるときの日焼け止めはどうすべき?選び方・塗り方」


栄養バランスの取れた食事を摂る
健やかな肌を保つには、栄養バランスの取れた食事が大切です。特に以下の栄養素は、肌の健康に欠かせないため、意識して摂取しましょう。
栄養素 |
主な働き |
含まれている食品 |
タンパク質 |
肌や血液、筋肉、骨などを構成する |
肉、魚、卵、乳製品、
大豆製品など |
ビタミンA |
皮膚や粘膜の状態を整える |
卵黄、レバー、かぼちゃ、人参など |
ビタミンB群 |
体のエネルギーを作り出す働きを助け、肌の脂のバランスを整える |
豚肉、さば、うなぎ、
レバー、納豆、卵など
|
ビタミンC |
コラーゲンを生成し、紫外線のダメージから肌を守る |
ブロッコリー、パプリカ、レモン、イチゴなど |
ビタミンE |
ニキビによる肌の酸化を防ぎ、皮膚のターンオーバーを整える |
アーモンド、アボカド、
うなぎなど |
食物繊維 |
腸内環境を整えることで、ニキビの原因となりうる便秘を防ぐ |
きのこ類、海藻、モロヘイヤ、ごぼうなど |
亜鉛 |
タンパク質の生成を促す |
牡蠣、豚レバー、卵など |
必須脂肪酸 |
肌の保湿を促す |
青魚やナッツ類、エゴマ油など |
十分な睡眠時間を確保する
健やかな肌をキープするために、十分な睡眠時間を確保しましょう。
特に、
入眠後の最初の3時間は、肌の再生や修復を促す成長ホルモンの分泌が活発になるといわれています。この時間帯にぐっすりと眠ることで、紫外線などの外部刺激によるダメージから肌を回復させることができます。
睡眠の質を良くするためにも、寝る前のスマートフォンやPCの使用を控えましょう。また、就寝1~2時間前に入浴して体温を一時的に上げると、眠りにつきやすくなります。リラックスできる音楽やアロマの活用も、より良い睡眠環境づくりに役立ちます。
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まとめ
あごニキビは乾燥や刺激、ホルモンバランスや生活習慣の乱れなど、複数の要因が絡み合って発生します。一度できると繰り返しやすく、炎症が強い場合は跡が残るリスクもあるため、早めのケアが大切です。
日々の洗顔や保湿、紫外線対策を行い、生活リズムを整えることであごニキビを予防しましょう。生活習慣やスキンケアを見直すことで、健やかな肌を目指せます。


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